時代には、
突然「社会現象」が生まれることがある。
それはヒットとは違う。
ヒットは商品が売れることだが、
社会現象は 空気そのものが変わる。
1970年代後半、日本でその空気を作ったのが
ピンク・レディーだった。
当時の日本のテレビを観測すると、
彼女たちの存在は異常だった。
歌番組に出る。
バラエティに出る。
CMに出る。
テレビをつければ
どこかにピンク・レディーがいる。
それは単なる人気ではない。
エネルギーの中心点が
社会の中に生まれていた。
同期するエネルギー
ピンク・レディーの最大の特徴は
「同期」だった。
歌
振り付け
衣装
動き
すべてが
完全にシンクロしている。
この構造は
当時のアイドルとは少し違っていた。
普通のアイドルは
「可愛さ」が中心だった。
しかしピンク・レディーは違う。
パフォーマンスそのものがエネルギーだった。
「UFO」
「サウスポー」
「ウォンテッド」
どの曲も
振り付けと一緒に記憶されている。
つまり音楽ではなく
身体の動きごと文化になった。
子どもが踊る文化
面白いのはここだ。
ピンク・レディーの振り付けは
子どもたちに広がった。
学校で踊る
家で踊る
テレビの前で踊る
これは
単なるアイドルのヒットではない。
文化が生まれている状態だった。
人は
強いエネルギーを見ると
それを真似する。
そして真似されると
そのエネルギーは拡散する。
ピンク・レディーは
まさにその構造だった。
消費されるスター
ただし、
社会現象には必ず影がある。
エネルギーが強すぎると
消費も早い。
テレビ
ライブ
レコーディング
過密スケジュール。
ピンク・レディーの活動は
ほぼ休みがなかったと言われている。
つまり彼女たちは
社会のエネルギー装置
のような存在になっていた。
これは
スターの宿命でもある。
構造として見るピンク・レディー
今の視点から見ると
ピンク・レディーは単なるアイドルではない。
むしろ
-
音楽
-
ダンス
-
テレビ
-
子ども文化
これらが
一つに結びついた
エネルギーのハブ
だった。
だからこそ
短期間でも
圧倒的な影響を残した。
人はエネルギーに集まる
時代が変わっても
一つの原則は変わらない。
人は
情報ではなく
エネルギーに集まる。
ピンク・レディーは
その象徴だった。
二人の歌と動きが
社会の中心に集まり
そこから
文化が広がっていく。
それはまるで
光が広がるような現象だった。
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