結婚しない若者が増えている。前提条件を見る

売れない行動を止め、
前提条件と立ち位置を修正し、
売上を取り直すための設計書。

近年、結婚しない、あるいは結婚を先送りにする若者が増えている。
この現象は、価値観の変化や恋愛離れとして語られることが多い。

しかし、ここで観測できるのは
個人の意欲や感情の問題ではない。
結婚という制度が成立してきた前提条件の変化である。

従来、結婚は
・生活の安定
・経済的な補完
・社会的な承認
を同時に得るための選択だった。
一人では成立しにくい生活を、
二人でまとめて引き受ける構造があった。

現在、この前提が弱まっている。
生活は個人単位で成立しやすくなり、
経済的な不安定さは結婚によって解消されにくい。
また、社会的な承認も、
結婚という形に集約されなくなっている。

この環境では、
結婚は「自然に起こる次の段階」ではなく、
大きな判断を伴う選択として現れる。

判断が大きくなるほど、
人は慎重になる。
特に将来の見通しが不確実な状況では、
判断を先送りする行動は増えやすい。

重要なのは、
結婚しないことが拒否や否定を意味していない点である。
観測できるのは、
結婚に集約されていた役割が分散しているという現象である。

・生活の共有
・経済的な補完
・精神的な支え

これらは、
必ずしも一つの制度にまとめなくても成立するようになっている。

結婚しない若者が増えている背景には、
結婚の価値が下がったというより、
結婚を前提としなくても生活が組み立てられる構造がある。

選ばれなくなっているのは結婚そのものではなく、
「結婚すれば解決する」という前提条件である。