なぜ、サムスンは赤字になったのか? ── 構造の話

売れない行動を止め、
前提条件と立ち位置を修正し、
売上を取り直すための設計書。

どうも、かずくんです。

サムスンが赤字になった、というニュースは
「競争に負けた」「技術で遅れた」といった文脈で語られがちだ。
でもこれは業績の話ではなく、構造の話として見ると分かりやすい。

結論から言うと、
サムスンは失敗したわけではない。
前提条件が変わったあとも、強かった構造を続けただけだ。

サムスンが強かった前提条件

サムスンの強さは、長い間この前提の上にあった。

  • 巨額投資を先行できる

  • 大量生産でコストを下げられる

  • 技術と規模で市場を一気に取る

  • 世界需要の拡大を前提に動ける

この構造は、
半導体やスマートフォン市場が拡大し続ける局面では最強だった。

前提条件が変わった瞬間

しかし、市場は次のフェーズに入った。

  • 需要は拡大から循環へ

  • 在庫調整が急激に起きる

  • 技術差が価格に反映されにくくなる

  • 「作れること」自体の価値が下がる

ここで重要なのは、
市場が悪くなったことではない

拡大前提で最適化された構造が、
調整局面では重くなった。

これだけだ。

サムスンが止まれなかった構造

サムスンはこれまで、

  • 投資を続ける

  • 生産を止めない

  • シェアを維持する

ことで勝ってきた。

つまり、
動き続けることで強くなる構造

しかし調整局面では、

  • 止まれる

  • 絞れる

  • キャッシュを優先できる

構造の方が有利になる。

サムスンは
「止まれない構造」を持っていたがゆえに、
赤字を引き受ける形になった。

間違った判断をしたわけではない

ここが一番誤解されやすい点だ。

  • 技術投資は正しい

  • 生産維持も正しい

  • 将来を見据えた行動も正しい

サムスンは
間違ったことはしていない

ただし、

前提が変わったあとに、
同じ「正しさ」を続けた。

これが赤字という形で表に出ただけ。

これは企業だけの話ではない

この構造は、個人にもそのまま当てはまる。

  • 努力している

  • 正しいことを学んでいる

  • 経験も積んでいる

それでも報われなくなるのは、

前提条件が変わったのに、
立ち位置と構造を変えていないとき

定点からのまとめ

サムスンは弱くなったのではない。
負けたのでもない。

強かった構造の賞味期限が切れただけ

だからこの話は、
失敗談でも批評でもなく、
構造を確認するための材料として見るのがちょうどいい。

観測して、
一度定点に戻る。

今はそれだけでいい。


ここまで読んで、
「自分も似た構造に立っているかもしれない」
と感じた方へ。

行動を変える前に、
一度、前提と立ち位置だけを確認する
事が出来ます。