はじめに
オーストラリアは、
「住みやすい国」「バランスの良い国」として語られます。
自然環境、治安、医療、教育。
日常生活の満足度は非常に高い。
それでも一方で、
「ここで何かを積み上げている感覚が薄い」
という声も聞かれます。
この記事では、
オーストラリアがなぜ暮らしやすいのか、
同時に、なぜ立ち位置が積み上がりにくいのかを
前提条件から観測します。
1. 暮らしの完成度が高すぎる
オーストラリアでは、
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生活インフラ
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労働環境
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福祉
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自然環境
が高い水準で整っています。
これは強みですが、
不足を埋めるための圧力が生まれにくい。
日常が完成しているため、
変化や挑戦が必須になりにくい。
2. 経済の軸は「資源」と「外需」
オーストラリア経済は、
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鉱物資源
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エネルギー
-
農産物
といった、
外需依存型です。
国内で信用や価値を
積み上げて拡張する構造より、
外に売ることで回ります。
3. 信用は「社会」に溶けやすい
オーストラリアでは、
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個人の主張
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成果の誇示
よりも、
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フラットさ
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協調
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空気感
が重視されます。
信用は個人に集中せず、
社会全体に分散しやすい。
その結果、
個人の立ち位置は強くならない。
4. 立ち位置は「快適な横並び」
オーストラリアでは、
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極端に上に行く
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強く差をつける
ことが、文化的に好まれません。
結果として、
快適だが横並びの立ち位置が形成されます。
5. なぜ積み上がらないのか
まとめると、オーストラリアでは、
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生活が完成している
-
経済が外需型
-
信用が分散する
この前提条件の中で、
積み上げより維持が合理的になります。
結び
オーストラリアは、
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非常に暮らしやすい
-
心身の余裕がある
-
だが立ち位置は強くならない
国です。
成長しているかどうかではなく、
どの快適さの中で立ち続けるのか。
オーストラリアは、
その問いを自然体で突きつけてくる国です。