話を聞くと、社員でいるリスクを一生で考えると増えて来ている

売れない行動を止め、
前提条件と立ち位置を修正し、
売上を取り直すための設計書。

近年、社員として働くことに対する不安や違和感を語る声が増えている。
これは、会社への忠誠心の低下や意欲の問題として扱われがちだが、
ここで観測できるのは感情の変化ではない。
社員という立場が担ってきた役割の変化である。

従来、社員であることは
・収入の安定
・社会保障への接続
・将来の見通し
を同時に確保する手段だった。
一つの組織に属することで、
人生の大部分をまとめて委ねることができた。

現在、この前提が成立しにくくなっている。
企業の寿命は短くなり、
事業内容や評価基準は頻繁に変わる。
個人が長期的に同じ条件で守られる保証は弱まっている。

この状況では、
社員であること自体がリスクになったというより、
社員であることに集約されていた判断が分散している

・収入
・キャリア
・学習
・人間関係

これらを一つの組織にまとめて預ける構造が、
時間の経過とともに不安定になっている。

また、社員という立場は、
外部環境の変化に対して個人で調整しにくい。
変化が急なほど、
判断の自由度は低下する。

ここで起きているのは、
社員という働き方の否定ではない。
社員であることが「安全な選択」であり続ける前提が弱まっている
という現象である。

一生という時間軸で見ると、
単一の所属に依存する期間が長いほど、
環境変化の影響を一度に受けやすくなる。

観測できるのは、
社員かどうかの問題ではなく、
人生の判断をどこまで一箇所に預けるかという構造の変化である。