テレビ視聴率が下がる中、アーカイブコンテンツが伸びるわけ

売れない行動を止め、
前提条件と立ち位置を修正し、
売上を取り直すための設計書。

テレビのリアルタイム視聴率は、長期的に低下している。
一方で、過去の番組、配信サービス、切り抜き、記録映像などの
アーカイブコンテンツは伸び続けている。

ここで観測できるのは、
娯楽の衰退ではない。
視聴という行為が担っている役割の変化である。

テレビのリアルタイム視聴は、
同じ時間に、同じ内容を、同じ速度で受け取ることを前提としていた。
視聴者は、編成された時間軸に身を置く必要があった。

現在、この前提は成立しにくい。
生活リズムは個別化され、
判断や集中のタイミングも人によって異なる。

アーカイブコンテンツが伸びている理由は、
内容の新しさではなく、
時間と判断を視聴者側に戻している点にある。

・いつ見るか
・どこまで見るか
・途中で止めるか

これらの判断を、
視聴者自身が持てる構造になっている。

また、アーカイブは
「今見なければならない」という圧力を持たない。
この圧力の不在が、
安心して視聴できる状態を作っている。

ここで起きているのは、
テレビという媒体の否定ではない。
同時性を前提とした視聴構造が弱まっているという現象である。

視聴は、
参加する行為から、
参照する行為へと移行している。

その結果、
リアルタイムの数値は下がり、
後から戻れる記録としての価値が上がっている。